神戸で「大ゴッホ展」へ。夜のカフェテラスを見た日
2025年11月、神戸市立博物館で開催されていた「大ゴッホ展」へ行ってきました。
今回も一人で神戸へ。
展覧会へ向かう前に、三宮にあるCHECK&STRIPEへ立ち寄ることにしました。
CHECK&STRIPE三宮店へ
CHECK&STRIPEは、以前から一度行ってみたいと思っていた布のお店です。
三宮店は、白を基調としたこぢんまりとした店舗。
店内へ入ると、壁一面に色とりどりの布が並んでいました。
無地の布からチェック柄、刺繍の入った布まで、見ているだけでも楽しい品揃え。
なかでも目を引いたのは、たくさん並んだリバティの布でした。
花柄や植物柄、少し落ち着いた色のものから鮮やかなものまで、どれもかわいくて、なかなか一つに決められません。
布だけを見ていると、あれもこれも欲しくなってしまいます。
ただ、今回は作りたいものが決まっていなかったので、何も買わずに帰ることにしました。
かわいいからという理由だけで買うよりも、次は何を作るかを決めてから、そのための布を選びに来たいと思います。
何も買わなかったけれど、布に囲まれた店内をゆっくり見て回るだけでも、十分に楽しい時間でした。





神戸市立博物館の「大ゴッホ展」へ
CHECK&STRIPEを出たあとは、神戸市立博物館へ向かいました。
この日のお目当ては「大ゴッホ展」。
会場の前には、『夜のカフェテラス』とゴッホの自画像を使った大きな看板が掲げられていました。
会場は想像していた以上に混雑していて、ゴッホの人気の高さを改めて感じました。
作品の前には人が集まっていましたが、展示数が多く、とても見応えのある展覧会でした。

時系列でたどる、ゴッホの絵の変化
展示は、ゴッホの画家としての歩みを時系列でたどる構成になっていました。
初期の作品は、暗く重たい色が多く、私が知っていた鮮やかなゴッホの絵とはかなり印象が違いました。
そこから少しずつ色が増え、筆づかいも変わっていきます。
作品が制作された順番に並んでいたので、一枚ずつ見ながら、絵の雰囲気が変わっていく様子がよく分かりました。
ゴッホというと、耳を切った画家という印象が強く、繊細で気難しい人物なのだろうと思っていました。
今回の展示を見て驚いたのは、画家として本格的に活動した期間が、わずか10年ほどだったことです。
その短い期間に、これだけ多くの作品を残し、自分の表現を大きく変化させていったことに驚きました。
また、弟のテオに生活や画家としての活動を支えられていたことも、今回改めて知りました。
ゴッホ一人の才能だけでなく、弟の存在があったからこそ、今まで作品が残され、広く知られるようになったのだと思います。
実物で見た『夜のカフェテラス』
今回、特に楽しみにしていたのが『夜のカフェテラス』でした。

青い夜空の下に、明るい黄色のカフェが浮かび上がるように描かれた作品。
初期の暗く重たい絵を見たあとだったこともあり、その鮮やかな色使いがより印象に残りました。
夜の風景なのに暗く沈んでおらず、むしろ温かさやにぎわいを感じます。
深い青と黄色の組み合わせがとてもきれいで、離れて見ても、近くで筆の跡を見ても引き込まれました。
明るい色の奥にあるもの
『夜のカフェテラス』のほかにも、自画像や花の咲く草地、カフェの室内など、印象に残る作品がたくさんありました。
鮮やかな色や力強い筆づかいが目を引きますが、見ていると、どこか落ち着かなさや孤独も感じます。
明るい絵だから明るい気持ちで描かれたとは限らない。
ゴッホの作品を見ていると、絵の表面にある色とは別に、その奥にある感情まで想像したくなりました。




展覧会の余韻を持ち帰る
展示を見終えたあとは、ミュージアムショップへ。
今回は、『夜のカフェテラス』のノートやポストカードなどを購入しました。

展覧会へ行くと、ついポストカードや紙ものを買ってしまいます。
家へ帰ってからも作品を眺められるし、その日に感じたことまで一緒に残しておけるような気がします。
外へ出る頃には、すっかり夜になっていました。

夜の神戸を歩きながら、さっきまで見ていた『夜のカフェテラス』の青と黄色を思い出しました。
布を眺め、美術館で絵を見て、好きな紙ものを買って帰る。
特別なことをたくさんしたわけではないけれど、自分の好きなものをゆっくり見て過ごせた一日でした。
